借りもの

借り物の本を4冊読破したこの一週間。
校了から逃げるように読み始めて、怒涛のように読み上げてみた。

3冊は、かの話題をかっさらった『ダ・○ィンチ・コード』。
文庫だと上中下と3冊ものボリューム。
でも読みやすかったし、展開追いやすい。
最初は、「とーじょーじんぶつ多いっつの」
とちょいキレ気味だったのですが、無事こんがらがることなく読破。
ラストがしょぼいと思いつつ、なんかベストセラーっぽいつくりだよなぁと納得。

1冊は、予定外に飛び込んできた五木寛之
なんだか五木寛之っていうと、説教くさいエッセイのイメージしかなかった。
だから、この先20年くらい手を出すことはないだろうと勝手に予測していたんだけども。

意外にも面白かった。
なんつか、ストレートな感じがよい。
正統派の文章。遠藤周作と同じ匂いがした。
遠藤周作の作品は好きなので、読み進めやすかった。
読後感より、読中感の方がこの上なくよかったけど、
それ以上に、意外な掘り出し物をした感じがして満足。

読んだのは『雨の日には車をみがいて』。
理想の女を作り出しすぎてる妄想っぷりは春樹といい勝負。
でもそういう気持ちはすごく共感できるのでヨシとしたい。


それより、その本が飛び込んできた経緯の方が、今後の展開が気になるところ。
そろそろ周りが慌しくなってきた。
やっぱり、新芽の季節、こうでなくっちゃ。