thora2007-09-11

製造工程と完成製品の話。


アルコールっていう大きなくくりでは、
ビールも発泡酒もリキュールも焼酎もみんな一緒なんだけど、
同じビールでも、同じその他の雑酒③でも、
製造メーカーによって製造工程が異なっていたりする。
だから出来上がった製品としては同じようにカテゴライズされるんだけど、
味はもちろん、ほかにも意外な違いがあったりする。
逆に、ビールと発泡酒みたいに、カテゴリー的には似てても違う製品なんだけど、
おんなじメーカーが作ったものは製造工程とか成り立ちみたいなものが近かったりする。

どっちの方がどういいとか
どっちかの方がより優れてるとか
そんなのはないんだけどね。
どれとどれが似てて、どれとどれがすごく似てなくて、
どれが好みかっていう話。



たとえていうなら、私とキミは、
製造工程は一緒だけど出来上がるものはちがうってことなのだよ。


と、Mkに言われました。
この喩えいいなぁー、と思って。
さすがうまいこと言うよねー
感服しちゃったわけですよ。


そして、だから私は、キミに会うと解られた気がするんだ。
全然うまく言葉にできなかったことを
素直にほろりと表現できたりするんだ。
自分の今の立ち位置とか、今後への不安とか
所有できなかった過去への羨望とか、半端になりがちな諸々への憤りと諦めとか。



もちろん軽い気持ちでは決してないんだけれども、
「がんばれ」っていうしか「大丈夫だから」っていうしか
できない場合がある。


星も出てやしない東京の空の下、
その子の瞳は今にも溢れそうな水を湛えて、
震えた感情について、しどろもどろになりながら述べる。
言葉を常の表現ツールとしないことを選んで、
そのかわりもっとストレートで裸に近い方法を
日々鍛練してる人らしく話す。
そんな時わたしはMkみたいに気の利いた話はできなくて、
使い古された汗臭いそんな言葉に、
せめてものホントと想いを込めて伝えるだけ。

もっと機転が利くといいのに。
もっと技が身に着いていたらいいのに。
もっとちゃんと助けてあげられたらいいのに。
ごめんね。でもいてくれてありがとうと思っているのだよ。