誕生日を迎えました



今年は思いがけず多くの人に祝っていただき、いろいろあった中にも、私のことを大切に想っていてくれる人の多さにいたく驚き、これまで自分が築いてきたものと恵まれた周囲の環境に、心打ち震えるほどの感謝を心に刻む誕生日となりました。私は自己中心的で感情的な人間だと思うけれど、自分のその部分を、ばかみたいなほど素直にそのまま受け入れてしまっているので、同じくその理由で誰か他の人に嫌われることがあっても、つい致し方ないことだと思って、勝手に諦めてしまいがちなのだけれど、その部分の、その理由のために、私のことを好きだと、大切だと思ってくれている人がいるという事実こそが、奇跡のようにすら思えて、あまりのことに涙がにじむほど心がぶるぶる震えてしまうのです。

今年後半はびっくりするくらい、いろいろなことが一気に押し寄せてきていて、9月にあったことを「去年だった気がします」とか素面で言い切ってしまえるような12月を送っていたので、今、結局すべてがあるがままに、元の場所とも呼べる場所に収まっている現状を、少し心寂しく、でも少し安堵しつつ、そして同時にやはり私だから仕方ないんだと諦観しつつ、両手に余るほどのやりきれない悲しみを確かに抱えたまま、いっそ思い出として必死に記憶の中に定着させている日々です。誕生日に一年を振り返る日々はもう何年も変わりなく、その日を、私をもっとも大切に想ってくれている家族の膝元で過ごせることは、おそらくかけがえがないほど幸せなことで、そしてその日を、多くの友人がきちんと思い出して祝ってくれるということが、こんな私の人生にすら訪れるのだと、いまさらだけど中学生だった頃の私、高校生だった頃の私にも教えてあげたいと、本気で思ってしまったりする。そんなことができないからこそ、今がとても大切なのだとしっかり思い知っていながらも。

まだどうなるか全然不安定でさっぱりわからないけれど、今、少しでも大切にしたい、大切にされたいと感じている人と、年明けに再会したらどうなるのか本気で見えないしわからないけれど、変に格好つけたり意地を張ったりひねたりせずに、とにかくまっすぐ、でも私らしいウィットは効かせてもいいから、とにかく素直に真摯に、向き合える力を、きっと今大好きな人たちが少しずつ、孫悟空元気玉みたいに与えてくれているのだと信じて、あと1日の2013年をしっかり誠実に生きようと思う。そしてその心持ちを忘れることなく、大きな切り替えの年となる2014年もまっすぐやっていきたいと思う。