消え残った雪が、あまり陽の射さない細い露地で、白さを主張して、こんもりと凍っている。久方ぶりに都心に積もった雪は、交通機関を麻痺させるでもなく、ただすんなりと何事もなかったかのように、底冷えするつめたさだけを置いていった。 ふと窓が開いて白…
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