no title (-2=mb eve eve eve)

フライングスタートの風合。待ち切れずに書き始める。動きを欲する指。
年末。師走。あと3日。とうとうやってくる。聴こえてくる足音。近づいてくる人影。

心の中身を吐露するには、他の視線を意識せずにいられる空間を、ある程度保持することも重要なのかもしれない。もちろん他の存在を認め尊重することも、そのための場を持つことも不可欠なことなのだが。この場がそのどちらになるかは、未だ定まらず。未定。何しろ今日はまだ、イヴ・イヴ・イヴなのだ。前々々夜祭。当日までには少しは確定に近づくだろう。

心の声に素直になれという周りからの無言のプレッシャアのようなものを感じる、気がする。実際は天にいるという、誕生日を迎えたばかりだかなんなんだかな存在からの無声の声かもしれない。
ある人が半分押し付けのように(勿論有り難いが)置いていった物語は素直になれない自分を地の底まで陥れるかの如く胸に突き刺さるし、呼ばれて出かけた試写の作品では無償の尊大さをとくとくと説法されたようで足じゃなくてハートがびりびり痺れて麻痺しかけたし、ふとチャンネルを回す手を止めるとトータス=パパが直球ど真ん中な台詞をはくさわやかカルピスなCMにぶちあたる。
これが誰かの陰謀じゃなかったとしたら、一体何を求められているのか、私には理解出来ない。

かと言って、ここで素直に「素直になる」ような私でもないので、多分このまま、この「何も言わない、考えない」状態を続行するだけだろう。

今はただ幸せになりたいだけなのだ。ややこしくて、どう転んでも後処理がめんどうくさそうな、そんな幸せなんて要らない。
胸の奥の苦しさなんていつかは消える。時間は常に無情であり有効だ。

現在部屋に立ち並ぶ酒瓶の数々は、いかにも宴の後といった様相で好ましい。わいわい騒ぐのは、をかし。人といるのは、たのし。その後の片付けすら、ものめずらし。だ。

友情が芽生えて、でもそれにすら終わりが来る、というのは淋しい。だが、私の感情が、しかもマイナス方向に伸びる感情が、露骨になってしまうからと言って、それは決して、終わりに近づいていっているという意味ではないのだ。そこのところを理解して欲しい。
が、その感情を持てば持つほど、表してしまえばしまうほど、私は不安で圧迫死しそうになる。「この行為が最後の遊びへと導いて」いるんじゃなかろうか、と。
嫌いだからじゃなく、憎いからでもなく、ただただ、傷つけたくないから出る行為。それは相手もきっとそうだが、誰より自分自身を、だ。試しているわけではないのだ。他の方法を知らない、無知で不器用な私を、どうか許して欲しい。

とことん胸の奥の奥までざっくり傷つけられた私の傷跡は、自然治癒能力をフル活動させることで、それに兎に角夢中になることで、自分の痛みを忘れようとしている。
自身が傷つけられたということを、その瑕を癒すという行為で忘れる。なんて循環。なんて転換。なんて、なんて…。


しょっぱなからこんなヘヴィな日記になってしまった。
もっとかるーく、綿菓子のようにかるーくいく心づもりでいた筈なのに。
私は空を目指す。そこに何があるのかは知らないけど。鳥になりたいとは思わないけど。