欲求と為す術のないやるせなさ

言葉は、人間のもつ
もっとも便利で
もっとも愚かな道具です。



思考や感情を
どこまでも精確に
どこまでも真摯に
伝えたいと
どうしても思ってしまう。

だれかに理解してほしいと
どこかで共鳴してほしいと
やっぱり思ってしまう。



そんなことは無理で
馬鹿げた考えで
人にはできることとできないこと、
してもいいこととするべきではないことがあって……


それでも突き抜けるような衝動的に、熱くたぎる情熱的に、逆らえないほど本能的に、
強く、何よりもはるかに強く、そう思う。




饒舌に語れば語るほど
ポロポロと口の端からは、どこか違う似た言葉がこぼれ落ちて
そうじゃないのに!ほんとうはもっとちがうのに!
と心の中では叫びながらも
滑り出した舌は止まることなく言葉を流出させ続ける。

止める術も軌道修正の手腕もなくて、
ただ茫然とそれを
舌を回し続ける自分を
俯瞰から見ている。



迷って立ち止まることが多いくせに
一旦動き出すとなかなか止まれない性格。
こうと決めたらそのとおり進みたいと思う。
梃子でも動かないくらい依估地に決めたことは変えたくない、と
心の奥底で思っているようだ。

それに気付いたのは意外にも
大学のメインストリートの雑踏の中だったのには、
正直苦笑した。

人とばったり会っても立ち止まって長く話していたくない。
ほんとうは立ち止まることすら億劫だったりして…


それは何も、人と話したくないとか、時間が無駄だとか
考えていたわけでは決してなかった。
ただ単に止まりたくなかっただけ。


誤解を招かないようにうまく説明することはやっぱり難しくて
気難しいやつだと無気味なやつだと
思われていたんだろうなーと思ってちょっとかなしくなったりする。
そんなんばっかりだ。


前に進みたかっただけ。
その先には特別なものなんて別になくて、
ただ目的地に向かって進みたかっただけ。

人を遠ざけていたわけでも、小難しいことを考えていたわけでもなく。
ただ進んでいたかっただけだと思う。

きっとわたしには「慣性の法則」が人より深く根付いているんだと、今なら思う。


何をするにしても、動き始めたら止まれない。
一旦止まったらなかなか動き出せない。
…これについては、また別にゆっくり考えよう。




とーにーかーく!

気持ちや考えを伝えたいの。
誰かにわかってほしいの。

そんなの無理だってわかってるの。
でもそうなの。


ほんとにホントに腹の底の奥の方から
言いたいことや確かめたいことがあって、
それを言おうと思って行くんだけど、
実際その場になってみると
ひとかけらも言えずに終わったりする。

なんなんだろうね一体。

精確に、真摯に
と思えば思うほど、
臆病になって「うっ」ってなって
何も言えなくなってノドがつまって
胸が苦しくなって恥ずかしくなって
黙ることに、今は止めとくことにしちゃう。

これってダメな気がする…



いつまで経ってもおんなじことの繰り返しだよこれじゃあ。

いい加減なんとかしなきゃ!
の表れ・決意です多分これ。




…なんか三日もかけて書いたのに結局まとまんなかった。
まぁつぶやきだからいんだけどね。(負け惜しみ)