空が青いね。
突き抜けるように、青い。

東京のど真ん中の汚いであろう空気の中でもこれなんだから、
きっと山の上とかちょっと田舎の方とかだったら
さらにさらにキレイなんだろうなぁ。


空が高いと、思い出すことがある。

体操服とキンモクセイの香り。
(昨日夜家に入る直前に、今年最初のキンモクセイの香りがして、なんでか「セーフ!」って思った。思い出は増やさない方がいい。好きなものなら尚更。それでなんだか、間に合った気がしたんだよね。こっち側に来る直前にちゃんと終わった。)


体操服は運動会の練習の色。
大キライだったけど、あの意味のなさはなんか好きだった。
なんで運動会の行進やら入場・退場の練習の方が
競技そのものの練習より長いんだろうね。
ホント意味なさすぎ。
でも無駄はやっぱり楽しい。

キンモクセイの香りは、自転車で風を切る制服のカタチ。
すごいスピードで飛ばしてるから一瞬で戻れないんだけど、
確実にそこにある香り。
一週間くらいは「ココ、ココ!」って楽しめる。



風を体で感じて走る乗り物に乗る人は、
季節を肌で一足早く感じられるという。

でもあの頃、季節って感じるものじゃなくて
そばにあるものだったよね。
気がつこうとつくまいと、いつでも隣りにあるものだったのに。
いつからちがう?どっちがちがった?
ホントはどっちもなんにもちがわないんじゃあないのかな。