2006-09-25 キラキラ綺羅々 夜の中スピードをあげる。 タイヤはきしんで悲鳴をあげる。 闇の中で濃度を増した金木犀の香りを胸いっばいに吸い込む。 ペダルをさらに踏み込む。 私の奥へと強く主張する匂いが踏み込む。 このまま、きらきらした世界のまま ずっとずぅっと時間が永遠に繰り返せばいいのに。いつか読んだマンガのページみたいに。 同じシーンだけ永久に永遠にとわに。 怖い想像は時に痛んだ心を癒す。 夢は夢のまま、私は私のまま。 確実にやってくる明日の光だけが、心底怖い夜に。