風が強い。


今年の春一番は、雨とともにやってきて、
なんだかスッキリしなかった。

だからむしろこんなに晴れてあたたかく、
風は強く吹き荒れる日の方がしっくり来る気がしてしまう。



春はきらいだったけど、
(鬱になるから。別れと出会いが入り交じるから。一気に街が色めきたつから。)


でもね、だけどね、
「でも春っぽいよ」
と生まれて初めて言われました。
(注;別に甘い話じゃないよ。)


そぉかー私は実は春っぽかったのかぁー春が似合ってしまうのかー…
と、思った。
だって思ってなかったからね。
でもそれに反論心は生まれなかったんだな。
すごっい肩に力を入れて、
「春がきらいなの!冬がすきなの!」
って主張してたのに、ふいをつかれて、
春っぽい、なんて言われちゃうと、
…なんていうか…、まさに不意打ち?意外?
あらららららら…まぁ、そうですか…みたいな。
なんだか息巻いてたのが、しゅぼんっと抜けてった、というか…。


ひとつ物事を受け入れる時って、大抵こうだよね。
その瞬間は「こうくるかぁ〜」なんて思ってても、
やっぱりこんな風に来るものなんですよ。


今は恋愛にフタしちゃってるから、
パンドラの箱は開けちゃいけないけど、
こういう発見というか、気付き、みたいなものが
時々、盲目になった目を開いてくれる。


がむしゃらにがんばったり、ただひたすら耐えたり、
こう、ツラそうなことを好みがちなワタシですが、
やっぱり抜ける瞬間、「ぬけたぁ〜」って思う瞬間が必要よね。



風の強い春の陽気の中で、
ふと、思いだしたんだ。