ながくてみじかい。

胸の中は、疾風怒濤の一ヶ月間だった、と、思う。
よくぞぎりぎり堤防決壊せずに乗り切ったな、と。
や、まだ正確には経ってないんだけどさ。
意外でもありつつ、予想の範囲内でもありつつ、
やっぱつらくて苦しかったんだよ。


ものすっごい電話したくなって会いたくなって、
珍しくお酒飲むのがこわくて、
だって酔って寂しくなるのがこわくて
歯止め効かなくなるのがこわくて。
あんだけ格好つけて終わりにしたんだから、
最後くらいはキレイごとでもいいから美しく…
とか必死で自分にマインドコントロールばりに言い聞かせてさ。
アルコールに染められて思い出すと、
すべての瞬間はキラキラと、
眩く儚くそっち側に誘うけど、
歌声に促されつつやっぱこっち側に押し戻される。
カオを思い出すとやばいからもやかけると余計に切なくなったりして。
何度も反芻してるとアナログのビデオテープみたいに擦り切れそうで。
忙しさにかまけて集中してると空っぽな時間だけ進んでラクだったりして。


夕焼けのかに座。
ゆらゆらきらきらふわふわきりきり。
すべての善きものを願う祈る。


いちばんだいじなものは、やっぱりまだわからない。
プライドだって言い切ってしまうには
まだやっぱりすこし自信なくて。
だいじなものがわかったとき、それを本当にたいせつにできるかな。
なくしてからきづくなんて、おセンチでありきたりな展開は要らないよかみさま。
だいどんでんがえしもまさかのハプニングもロマンティックなサプライズも要らないから
スタンダードなしあわせだけ守っていきたいんだけど。
もちろん、攻めの姿勢は変えやしないから、お願いします。