残暑に想う

編集者は謝ることが仕事です。
 
 
…って教えてくれたのは誰だったっけ?
もうそれは思い出せません。
 
 
もちろんそれもよーく肝に銘じていて。
でもそれ以上に求められていてなおかつプラスだなぁと思うのは、
編集者は人の話を聞くことが仕事です、っていうこと。
 
 
ちゃんと話を聞くこと、理解しながら話についていくこと。
難儀だけどなんとも興味深いことだなぁと思う。
その人が何を言いたいのか伝えたいのか、
ひいては、
何を想って考えて生きているのかということ。
生き様・生き方や物事の見方・捉え方、そんな深いポイントというのは、
ストレンジャーにはもちろん、
ともだちにだってそう簡単には開いたりしないような
人の根幹や魂そのものに触れる部分。
それを、仕事とは言え初対面とかそれに近い状態で
話してもらうということ。
そしてその本質に、深い部分で共鳴して寄り添うということ。
本当に骨が折れるし、なんて難儀で大変なことだろうと思う。
でもそれが、心から楽しくて心踊ることだ。
 
 
わたしはおそらく人間がものすごく好きで興味津々で、
どんな話も深い部分に関わっている話は
面白くて仕方がない。
どんな心境がどんな経緯をたどってどんな発露の仕方に至るのか、
それってどんな深い良い話より
なまで劇的で、インディヴィジュアルで稀有で
そしてなにより真実だ。
それを聞きたくて知りたくて
もっともっと理解したくて、
さらにはたぶんどんどん伝え広めたくて、
ここにいるんだと思う。
 
 
 
 
先々週の独り泣きウィークとは打って変わって、
先週は出づっぱりの一週間だった。
このよく言えばメリハリ、
悪く言えば(たぶんこちらが正解)アンバランスな予定の組み方、
そろそろ大人なんだからなんとかしたい。
……Speaking of grown-up,
I'd like to restart something have stopped for a while.
思い出すということは
なにかにつながる前触れみたいなもの。
過去は決して消えなくて
むしろ未来に向けて現在の自分を助けてくれる。
新しい楽章が始まるみたいで、
穏やかに、でもワクワクしている。
 
 
まとわりつく熱がひかない真夏の帰り道。