秋に心を掴まれる

ひさびさ予定のない金曜夕刻更けて、
長引いた打ち合わせの後ぼーっとしながら
疲れた脚とにぶく疼く腰を抱えてひざには文庫本。
バスに揺られて帰宅途中、
イヤフォンからは昨日設定したまんまのRADリピートで、
なんだかよくわからないけれど気づいたら、
思わず嗚咽がこぼれるところでギョッとする。
湿り気を増している粘膜系全体を落ち着かせるために
風邪鼻をすするふりしてみたものの、
しらふで泣きそうなこととその不可解さにもう一度ギョッとする。
どう考えてもこの急な起伏の原因は、
辿っても頭に入ってこない物語ではなく、
耳馴染みはあるけど思い入れはないメロディでしかなくて、
センチメンタリズムのあまりの反応のよさは
弱っているメンタリティの代弁者のような気がして来る。
 
かと言ってこれは「突然かなしくなる」のとは別物で、
あきらかに曲に感化されただけだから
いまさらこれがきたことに逆に驚いたんだけど。
 
 
 
珍しく最近よく鳴る電話は
師走への日数と見事に反比例していて、
人付き合いが不得手な自分を思い知らされるようで、
少々辟易したりなんとなく求められてる感に浮足立ったりする。
 
 
 
 
そうそう来週、
関西、いくよ。
どこかオススメスポット
あったら教えてくださいまし。
たぶん大阪か神戸。京都はパスかなぁ。
なんか無駄な動きが増えちゃいそうなので。