すごいめちゃめちゃ忙しい、わけでは、ないと思う。

でも、結構スケジュール的にはやばい。

なのになんだか一人落ち着いて心やすらかな私がいる。

決しててんぱってないもんねぇ…コレが慣れってやつですかね?


うちの編集部ってば、優良進行で有名で
校了引き延ばしたことないし
ましてやそれが常習化して注意されたこともない。


だけどだけど、今回はやばいもんねぇ。
なのになんなの私のこの余裕ってば?



心がベストコンディションだからかしら?

浮かれてると片手落ちで
沈んでると足が抜けなくてうまく前に進めない。

悲しいくらいに平静だから
仕事がスムーズなのかもね。
原稿が進む進む。
指がキーボードの上を滑るように打っちゃうよ。
校正紙の仕分けも赤字の転記も画像の整理もなんだか速いし。




まさに恋愛休止モードやね。
多分こういう時に本当は会っておくべきなんだろうね。

そしたら相手も自分も冷静に見ることができるものだし。



深夜真っ暗なベッドの中で聴こえてきたナガツミタカシでかなしばり。
声の魔法かメロディの威力かはたまたまつわる思い出の色濃さか。

動けない体は
気付かないフリでやりすごしてきたいろんなものを
まざまざと見せつけられたよう。

泣けない瞳はキリキリと切ながり
落ちることができない涙は歯を食いしばる。



心に飼ってる飛べない鳥が暴れ出すにはまだ早い。
春一番はまだ吹かない。
吹いたら困るんだから。