発露

冬がキビシイ。
なんだろ、今年は。
寒波だとか、去年が暖冬だったとか、
そんなのはくちびるの上だけを滑り去って、
ただ、ただきびしい。なじまない。
全然、まったくと言っていいほど、近さを感じない
というのも、他人行儀に感じる要因のひとつかな。
冬将軍も世代交代か?ってくらい、
この冬にシンパシーを感じられない。



さみしさも、ない。
寒くて近しくて、だからこそ感じてしまうような、
ぬくもりを渇望するしたたかなさみしさ。
「だから冬は人恋しいよね〜」っていえたのは、
あれがあったからなんだなと知った。
全然っていったら確かにウソだけど、
結構、さみしくない。
むしろひとりでベッドに丸まって引きこもっていたい。
だれかといると心乱されるし。
今はそれすらどこかで拒絶してる部分がある。
すごくいろんなことと矛盾してるようだけど。
あまりにロゥだからあえて自らキープハイヤーな感じもする。
ひとりで考えて、ひとりで行動して、
対相手のは実はほとんどフェイクで
(っていうのは見かけほど情熱はなかったりするってこと)、
発露から昇華にいたるまですべて自己完結してるかも。



…誰にも言ってなかったけどね。いわないけどね。
そんな冬なんだ。