小春日和。
おじいちゃんの誕生日。
傘寿なの。電話したよ。
花は贈りそびれた。
来月帰るね。なんか買ってこ。
午後四時。
春の匂いがして不安になった。
「マーチ」をがんがん流す季節。


ちっとも記事が書けなくて。
当たり障りないものにしたくなくて。
でもそういうのばっかしてきた。
それが祟ってるとしか思えない。
能力の芽を摘んできたのかな。
でもここにきて書くことはあるのね。
心情の吐露は得意。
だけどそれは伝わらない。
伝えるべきことは伝わらない。
独り言だから。受け皿はないから。


心は軽い。
そういうと響きはいいけど。
ただカラッポなだけ。
カラッポなまま冷凍したの。
かちんこちんに。
そしたらこぼれないし入らないし。
表面の感情の流れはいい感じ。



でも気づいてる。
知ってるさあ。
知らないフリしてるけど。


でもね。
やばいよ。
毎年言ってるけど。
春がくるよ。
きちゃうよ。
凍り付いてた心を溶かしちゃうよ。
生暖かくトロトロしたものが出ちゃう。
それに埋め尽くされて息もできない。
圧力に圧されて涙が流れる。
またあのやわらかな季節が来る。
冬将軍もあと十日。