2008-06-27

東京に夏が近付いてきてる。
暴力的に情熱的で、べっとりと肌に絡み付き、
うだるように世界を白く照り出すくせに、
きらきらまぶしい残像と
盛り上がったわたしたちだけを取り残して
一気にずざーっとひいていく、
自分勝手な東京の夏が。


時にねっとりと、そしてしとしとと、
恵みと災害の雨を繰り返す
嫉妬と慈愛に満ちた女神のような梅雨が明ければ、
みんな否応がなしに巻き込まれていくんだろう。


一昨年、去年の夏を思い起こせば、
今年も何もないワケが、ない、
と、多少ウンザリ、ちょっぴり前向きに期待しながらも、
夏に踊らされる子どもとしてその到来を
実は結構待ち侘びていたり、するのです。