犬猫のように

芸術の秋、続行中。
御園座で歌舞伎(錦之介顔見世)を見たり、
結構ガラ空きの「トウキョウソナタ」を観てドビュッシーに心奪われたり、
してます。
仕事もしてるけど、親孝行もしてます。


ゆっくりと暮れる秋の夕方に、
黄金の光が満ちあふれていて、
子どもの声が遠くで絶え間なく聞こえる。
機械の中を巡り続ける忙しい水音と
似つかわしくないスピードでひらひら泳ぐ色とりどりの魚。
タイム・アフター・タイムが耳移りして思わず口ずさみながら、
巨大な不可侵な力を思い起こして途方に暮れる。
いつから時間はこんなに速くなったんだろう。
なにを取り落としてしまったのだろう。
今からでも間に合うのだろうか。
与えられたのと同じだけ
人に授けることが私にできるのだろうか。