今日から春日和

やるせなさとか疼くような痛みとか
何も考えてないようでいて
考えてしまうとつらくなるから
やっぱり何も考えていないこととか
思考回路がひどく参っていることとか
もどかしさと拘りたくない無関心とか
妙に疲れてすごく眠ってしまうのに
またそれにも疲れていることに目醒めて気付いたりとか
捨て切れず隅に溜まっていくこととか


・・・皮肉なことに、
春につらくなる理由が、
つらさを見て見ぬふりが
うまくできるようになったことで逆に、
手にとるようにクリアに見えるようになった。
つらさだけをやりすごしていた時には
さっぱり見えやしなくて、
何故つらいのかわからなくて苦しかったけど、
わかるようになったぶん、
ちがうものが洪水のように押し寄せてきて、
狂ったように咲きそろう桜の花芯にさえ
無意識の恐怖をおぼえてしまう。
あとから現像した印画紙を見て初めて、
これが怖かったんだと認識する。


発露するにも時間がかかって
結晶化を促すには余力が足りなすぎる。
昨日と同じ自分はいなくて安堵するくせに
去年と同じ自分ではないことに軽く失望するのだ。