ねがってもうとんじても

梅雨の晴れ間は真夏日
日本の夏は毎年気温が
上昇していってるんじゃないかと杞憂。
暑いことより湿度が高いことがシビア。
社内や車内はエアコンディショニングが効きすぎていて、
CM効果に踊らされている人に納得する。
でもさすがまだ水無月
夜風はひんやり冷ためで
ひらひら袖の下や
ふわふわ首の後ろを
さあーっと抜けていく。
ここちよい。けど、はだざむい。
昨日は新月だったんだね。
月曜から心が無闇にざわついてるわけだ。


ざわついてさざめき立ってる心を
なだめてすかして落ち着けて、
調子をととのえて呼吸(いき)をととのえて、
そんなふうに自分をだいじだいじしてたら、
あっというまに夕闇から夜に変わってた。
更けて濃度を増していく闇は、
昔と比べちゃうと断然浅くて、
それは単に田舎→都会なのか年月なのか、
はたまた重ねた歳のせいなのか。
ひとりごちてちょっと凪いで、
振り返ってまた心許なくなって……。



永遠のように見えるループは決して不変や永久ではない。
いつでも前向きにでも下向いてても
言い聞かせてるフレーズはおんなじ。
明けない夜はない、止まない雨はない。
とどまってはいられないことに傷ついて、
とどまっていなくていいことに救われて、
そうやって浮いたり沈んだりバランスを取っていくだけ。


それだけ。ただ、それだけ。