奪体力で見る夢は…

ひいてしまった風邪を抜くため、
(意外と結構体力もってかれてしんどかった)
ここんとこ夜も休みも大人しく
(というよか体に逆らえずやむなく)
ベッドの中にいる時間が多かったんですが、
そういう時って、よく夢を見る。
熱にうなされてる時みたいに、
辻妻もあわず、脈絡もないけど、
妙にリアルで、ふとした瞬間に
「あれ、アレは夢なんだっけ、現実なんだっけ?」
って彷徨ってしまう夢。
 
 
10年来の東京でのお兄ちゃん的存在がいて、
最近ぜんぜんタイミングがあわなくて
たぶんもう1〜2年会ってないんだけど、
結婚したんだねーって、夢の中で話した。
6つか7つくらい上の賢くていい人で、
学生のわたしの無理にもいつも付き合ってくれて。
ダサいくらい真面目で一徹なんだけど、やさしい。
そんなディテールさえ最近は忘れちゃってたし。
でもなんで結婚式呼んでくれないのさー薄情だなー
って冗談雑じりに。
…うん、多分気になってるのね、心のどっかで。
元気なのか、ちゃんと生きてるのか、
みたいなことを。深層のどこかで。
…ということは、
前回あまりよい会合ではなかったのか?
それすら記憶にないけど。
 
 
学生の時、中三の女の子のカテキョしてて、
多いときは週末二回とか、
田無までバスとか使って通ってた。
たぶんもう二度と行くことのないだろう
いわゆる典型的な都心ベッドタウンの団地。
アジア系のハーフだったそのコから、
突然、近況報告のメールがくる夢。
よく考えればありえないんだけど、
いくらなんでももう高校は卒業してるはずの
そのコがまだ高校生で、
先生まだあの阿佐ヶ谷住んでるの?
今度相談がてら遊び行ってい?
的な内容のメールが届くという。
これも多分同上。
懐かれてたしね、可愛がってたし。
でもすっかり遠くなって忘れちゃってて、
…元気なのかなとか。
109の店員か歌手にはなれたのかなぁ。
多分現実で最後にきたメールは、
わたしがメアドを変える前だった気がする。
それこそ何年前よ。
 
 
 
 
あまりにたくさんの人と
あえて出会ってきた東京での約10年で、
そのぶんたくさんの人とはすれ違うだけだったり、
もちろんお別れも繰り返してきたわけで。
その前の生活の仕方がもう思い出せないけど、
こんなに人とのつながりを作ったり消したり、
つなげたり、切れないように努力したり、
それにいつか意味が
見出だせるのか出せないのか必要なのかさえ、
もうわからないし、それでも止められないくらい
すでに一部になってしまっている。
この行動自体にいつか
終止符を打つ日がくるのだろうか。しかも自動的に。
 
 
 
 
付け加えて書くならば、
あまりにひさびさに唐突に
中央線なんて乗って小遠征してしまったから、
感覚が急激に離人症的。
サイズのあわない皮の中にいるような、
触覚の上に見えない分厚い綿の膜があるような。
今日も月は見えない。