燃え尽き症候群

大気圏を抜ければ、真っ暗闇の広がる壮大な宇宙空間に飛び込める……ハズだったのに、どうやらわたしは抜ける前に燃え尽きたらしい。

ついこないだようやく校了するまでかなーりふらふら危なっかしい操縦ぶりで、ほんとにこれで大丈夫かよって思っていたけど、不安の芽ってのは気づいた時では実は既に遅くて、納品された瞬間にどかんぼかん爆発が起きそうだ。3つのハンドルをかわるがわる必死で握り締めて、なんとかそれぞれ軟着陸させたけど、そんなに簡単にうまくいくはずがないじゃんってやっぱ思った。

もともとね、新しいことにふわふわと地に足着かない感じで着手するのは好みじゃないのよ。堅実で着実で頑強なことがすきなの。ルーティンの枠の中でどうやって効率化や合理化をはかるか、または過去の自分のレコード更新できるか、みたいな地味な達成感に高揚する根暗さんだし。


見たくないから目を逸らしてたら、会社PCまでダウンしてしまった。ウィーンとは言うけど、立ち上がれなくなったらしいよ。立つんだ、ジョー!!……なんて言っててもしょうがないので、7を買ってもらうことにした。届くまでラグがあるから、仕事にならなーい(楽)とか言ってればよかったけど、今日あたり着きそうだからちょっと残念。

そんなこんなで燃え尽きちゃって、びっくりするくらい珍しく次の仕事なんて見たくないくらい疲れたみたいなんだけど、さらに自虐的なんだか、ばかみたいに飲んだくれている。毎夜は飲んでないけど、一回飲んだら次の日は、アルコールなんて要りません状態になるくらい。意外ともらいもののノミカタが効く。買ってストックしておこうかな。昨日はシャンパン4杯のあと白のボトルを空けたから、帰り道がとぎれとぎれになった。弱くなった気もするし、もともとこんなものだって気もする。


自棄っぱちのような敵前逃亡のような、やみくものようなわざと計算通りのような、自分でもコントロールが利かない。これが恋ならばよかったのに。ハンドル切り損ねて自滅しても、恋なら何度でもゾンビのように起き上がって再出発できるものね。
たぶんとりあえずバケーションが必要。