心が踊らない

今年はまだまだ冬将軍が本気を見せていないからだろうか。
寒さにちっとも心が弾まない。
ただ、春の初頭みたいに朝起きるのがイヤで、
自分の熱のこもった中に永遠にくるまっていたいだけ。
外気はとんがってはいなくて、
背中は丸くなってはいなくて、
車窓は白くなってはいなくて、
マフラーはぐるぐる巻きではなくて、
女子高生は寒々しい大腿を露出しない。
(今朝見かけた子はミニスカートにタイツだった)
 
 
地球温暖化の波で日本の冬が
変化に追いやられているんだとしたら、
由々しき問題だと思う。
猛暑の年は寒波に襲われる冬になるんじゃなかったのか。
(いま気づいたけど
 隣のいかつそうな男性の足元は素足!
 すね丈からソックスまでを
 わざわざ外気にさらす意味がわからない!
 セクシーでもなんでもない!)
 
「冬が好き」というと露骨に不可解という顔をする人が周りに増えて、
社会に出ることは、
自分の好きな人たちだけ選べばいい
…んではないこととイコールなんだと痛感する。
前の会社の先輩が12月だけで3本も校了を抱えているそうで、
それほどにはバタバタしていないけれども、
年明け前半の校了にもかかわらず一週間くらいは休もうと
ごり押しする現ボスになんだかピリピリ。
 
意外とフジテレビの日曜ドラマ枠が面白くて、
後半けっこうまじめに見ていた。
最近日曜夜に飲みに行くだけの元気が保たない。
昨日の最終回での
「仕事って実は、生活の半分以上の時間を占めていて、
 その時間を誰と過ごしているかって意外と重要」
的な台詞にいまさら響いたりする。
もうすぐいなくなっちゃうであろう
会社に非常勤できているお姉さまが、
「ここの会社に盛り塩したらすぐドロドロになりそう」
という笑い話は、実は当たっていそうで怖くて実践できない。
 
 
きっと新しい風を入れる必要があると思うんだな。
わたしはついつい臆病で億劫がりで、
ひとつところにとどまってしまいがちだけれど、
わざと回していかなければ人生は回ってはいかない。
なんでもいいから辞めるとかいうんではなく、
足したり引いたりをちゃんとある程度計算しつつ、
新たな可能性を信じていきたい。
要らないものは要らないと言い切れる潔さ、
とまではいかないけど、
そう言ってみるトライを今年は貫徹できたから、
次のステップへと進んで行きたいと心から思うのだ。