Lost Umbrella

一昨日梅雨入りしたと思ったら、その日のうちに持って出た母の赤い傘をなくしてしまった。絶対二軒目のお店だと思うのだけれど、店員が冷たくて探してもくれないので、なんだか面倒臭くなってしまって帰ってきてしまった。
ちゃんと傘をなくしたことは生まれて初めてかもしれない。ビニール傘ですら、意図的に置いてきたりあげたりする以外なくしたことがないから。たぶんけっこう、ビロンギングスには意識的なのだと思う。
まあそれでも、少々痛んでいたとはいえ、人の傘をなくしてしまったから謝らなくては。新しいのを買ってあげなくては。いやそれは前々から思っていたのだけれどね。母にワンタッチの赤い新しい傘をとね。でも自分でも傘を新調するたびに思うのだけど、理想に近い傘を見つけることはほぼ不可能に近い。
傘は売場も狭いし、ものすごく豊富な品揃えのお店ってなくて、今時わたしの行動範囲の中には傘屋さんというのも見当たらない。その中でもなぜかワンタッチの傘は一段と数少ないし。便利なのにね。それから何気にファッションブランドが絡んでいるから、二度と同じ傘には出会えないし、はやり廃りでデザインは変わってしまう。デザインといっても大きく形が変わるわけじゃなく、張ってある布地が変わるくらいのものなのだけれど。
雨の日の外出は好きくないけど、傘は好き。傘ごしに空を見上げるのも好きだなあと思い出していたら、高校生の時なぜか突然無性に雨に濡れたくなって、制服で傘さして帰ってわざわざ着替えてから、雨に濡れるために庭に出たという意味不明な記憶を思い出した。とにかく変わったことがやってみたかったというより、服を着たまま冷たさを感じたかったんだと思う。いやで面倒で仕方なくなっていた雨を、こどもみたいに楽しみたいと思ったんだろうね。

そしてそんなこんなで今から成田。NEXこなーい!そしてねむーい!!