あっというまに過ぎて

一月以上更新しなかったのはひさびさで、書きたいことがなかったというより、書く気分にならなかったというより、書く時間がなかったというより、ただ単に書けなかっただけのような気がする。特に大きな何事かが起こったわけでもないのに、確かに何かが自分の内側で変わりつつあって、それをきちんと書き留めておきたいと思う反面、そんな末端の一点に集中力を結集させることこそが今一番不可能なことにも思えて。
恋かもしれないと思っていたものは幻想で、普通にずっとそばにあると思っていたものは意外と失えないくらい大切で、要らないと思っていたものは戻ってきたらつい優しくしてしまう。手放したくないのか、求めさせたいだけなのか、本当は自分がいちばん欲しがっているのか、よくわからない。
なにがいまいちばんひつようなのか。
なにがいまいちばんほしいのか。
生まれた時からずっと不器用なまんまのわたしは、いつもつい正解ばかりを追い求めて、自分の欲しいものが一番わからない。足りないものはわかるけど、それが足りないから必要なのか、不要だから持たないだけなのか、それさえ考えてしまうと途端にわからない。感覚的なくせに直感を信じない。感覚を信じられるように直感的になりたい。
風が気持ちよくて、触れ合う肩が心地よい、初夏の夜の多摩川を歩いて。