終われど終わらねど終わらねば

夏が終わる。
終わりが既に交じっているのを、ここ2,3日確かに感じる。夏の終わりは夕方から来る。その時間帯がだんだん夜や昼に少しずつ進出していって、確かに夏が終わって秋がやってくる。具体的にいうなら、今日はもう14時すぎが終わりに侵食されている。そしてそれは心地好い。暑すぎる汗塗れる季節から、心も身体もクールダウンして、節度や装い、心の距離感を保つ快さを取り戻す季節へと移行していく。
行き過ぎたり飲み過ぎたり、度を越してしまいがちな夏は、楽しいけれど確実に片手落ちで体力も落ちる。そこを細やかにメンテナンスして、ちょうどよい自分を取り戻していく。そんな秋がやはり好きだと思う。そしてもう既に二週間くらいは待ちわびている。いくらみんなに「もう来るよ、もう終わりだよ。もう夏は終わりになるよ」って言っても、全然信じてもらえないけれど、やっぱり季節は移り変わっている!気がついたら急に置いてけぼりにされるより、今か今かとビクビクしているほうが、結局性分にあっているんだよね、なんてちょっと拗ねた気持ちになりながらも、待ち遠しい次を待っている。