心地よさにまるで秋眠

今年の夏は遊びました。めいっぱい、と言っても過言ではないくらい。あれやこれやと充実した日々で、少し力も気持ちも抜けている秋の始まりです。でもゆらーりゆたーりと予定を詰めすぎず、割と暇な日々で過ごすのもよいです。海にも山にも温泉にもバーベキューにも花火にも行ったし。花火しなかったことだけが小さな心残り。でも楽しかったからいいかしら、と。
秋の空気は、少し心をクールダウンさせて、だからこそ小さな機微に敏感になっている。そして、落ち着いたからこそ、勢い任せになんでもかんでもオープンにするより、少し秘めやかな匂いを楽しみたい気分になってる……なーんて言いながら、全然まだ何も始まってもいない上に、どう思われているのかも全くわからないのだけど。そうなのだけれど、相手にも自分にも小さく期待しながら、ちょっとこのまま密やかな空気感を湛えていきたい。

さて来週は九州に飛びます。ビジネスではなくプライベート。美味しいお肉とお魚が食べられる予感でワクワクです。ここのところ不摂生が続いて、ちょい肌と腸の調子がよくないし。あ、関節や骨にも出ていたのが、ようやく治ってきたというところです。土曜の筋肉痛がとれてもまだ首に違和感があったら、もう一回整体に行ってみよう(備忘録)。

今年はずーっとマキシ丈の気分が来てる。スカート限定でふくらはぎより下を包む丈が心地よい。さわやかさを増した風を大きくはらんでふんわりとふくらむ布地が気持ちよすぎて目を細めてしまう。ハイウエストとかジャストでなるたけ細い箇所を強調して着こなしたい。なのに加齢で出てきたおなかは気になる。もう少しうまいこと自分の身体をコントロールできるようになりたい。それにばっかり心を砕いている間に、気がついたらこんな大人になってしまっていたけど。もともと扱いづらい、もといメンテに手のかかる身体なのに、さらに小さな兆候をうっかり見て見ぬ振りしがちながさつさと相俟って、すぐ調子が悪くなりがち。それをやっと大人10年目にしてだいぶましに扱えるようになったけど、ほぼそれしか見えてなかったから、いろいろと追っついていないのだろうね。

そして、こんなに過ごしやすくステキな夜長に不摂生極まりない夜更かしの悪癖が尾を引いていて、春眠ならぬ秋眠あかつきをおぼえない感じでつらい。眠くて仕事は立て込んでいなくて人が減って日々はちょっぴり淋しくて、その感じがいかにも秋のセンチメンタルと似合いすぎて心がきゅんきゅんする。一人でどこか遠くの海とか目指して高速を只管飛ばしたいような気分。その先にあるのがたとえ霧雨に濡れそぼるグレーの砂浜と荒れた外海だとしても、それすら親近感を持って受け入れてくれるにちがいないから。