中秋の名月を眺めたのち

9月後半は予定が立て込んでいて、あれよあれよといううちに、もう今日からは10月となりました。さみしい、とか思っていたつもりが、そんな暇もうっかり見失うほど、愛すべき人たちとちゃんと楽しい時間を過ごせている、そのことにはきちんと感謝をしなければいけないと、今一度振り返って肝に命じる日々です。
ばかなことをしなくても、すっきりとシンプルに目を向ければ、そこにはこれまでの人生で確かに築いてきた、あたたかく心地よい存在が少なからずいてくれて、その空気にも近いような当たり前の存在は決して当たり前ではない、そんなことももう一度、自分に言って聞かせている。
そして9月後半の九州旅を経て、目に見える一つの側面だけがすべてではないということ、それも再度深く刻まれたと思う。人間とは、人間関係もおしなべて、多面体的であり、一つの方向から見えるカタチだけで判断してはいけない。それが事実であることは真実だけど、そのことと同じくらい、また別の面から見た事実というのも存在するということ。
以上三つのことを、心地よく首もとを通り抜ける秋の風によって、頭を適度に冷やされながら噛み締めている。