金木犀の香りにまみれて幸せ

今月は校了月。気がつけば月も半ばにさしかかり、やることばかりが増えていく。かろうじて半分程度の衣替えは済ませたけれど、模様替えは済んでいないし、仕舞うべきものもまだ外に転がっていたりする。宿酔いするほど飲み歩いてる場合じゃない。浮かれて旅行で温泉とか楽しんでるからなんだけど、それはそれでストレス発散になって気持ちよかった。だけど何かに追い立てられるように、楽しみばかりを追い求めているみたいで、ちょっと刹那的に度が過ぎているのでは…、と極端に引きこもって反省し、突発的にどかんと遊び、を無作為に繰り返しているような気がする。それはそれでちょっと危険な感じ。

ループに入るのはいやで、でも酔うとダメな反応を示し、仕事だけにかまけていると心が死んでゆき、大好きだった人やことにも最近真正面から手放しで好きと思えなくなっていたりして。常に変わり続けたいなんて思っていないまま大人になったけど、本当は常に変わり続けることを、心底では願っていたのだろうか。変わり続けていないと飽きてしまうのだろうか。そんなに薄情な思いしか私にはなかったのだろうか。移り気な部分もあるけど、同時に一個の遊びでずーーーっと遊んでいられるくらい、単純作業が向いてる方なんだけどな。だけど、ひとつだけ言えるのは、心が踊り出すようなときめきにはまだ出会っていないということ。まだかなあ。まだかなあ。待ってるんだけどなぁ。

昔、ひと目見た瞬間に心をわしづかみにされたモノや人に、今月運命の再会をします。出会った頃と同じくらいに今回も衝撃を受けるはず。そして「そういえばちゃんとサヨナラを告げていなかった」ということに気づきます。それは反対に言えば「ずっとつながっていた」ということでもあるのです。

そんな不思議な再会は、おそらくとても賑やかな場所で起こります。例えるなら7人の小人と食べて飲んでどんちゃん騒ぎ...というようなシーンです。子供のように無邪気に遊ぶ人たちや空間のなかで、あなたは、過去うっかりその場に置いてきてしまったあるものを見つけるはず。形のあるものに限らず「かつて抱いていた情熱」が、デジャヴのような感覚で蘇ってくるのかもしれません。
ーーーーーーharuの恋占い 10月

香れども姿はみえぬ金の花