まにまにをとめ

撮影の合間に一時間アキ。
 
 
詰まった仕事のアポイントメントは
粛々と淡々とこなすしかないんだけど、
心がいやいやえんをしてるからなんとも
宥めすかして前向きな顔させるのが大変。
 
 
生身の感情って
意外と思いもしないところでぶっつけちゃって
「やっちゃった〜(苦)」とか思ってる方だから、
人のことはなんとも言えない立場なんだけど、
ストレートにぶつけられすぎると手に余る。
ネガティブなものはよく、
その予想以上のダメージに自分の脆さを痛感するし、
逆にポジティブなものでも、
目を背けたいような気分に陥るものなんだと知った。
 
 
甘やかされている瞬間て、
この時間がずっと続くものじゃないって知ってるから
心から甘え切っちゃいけないよね
って身構えているタイプなんだ、私って。
いつでもどこでも
いいことでもわるいことでも杞憂というか。
だから怖いよ。
どこか一カ所に決めて寄り掛かっちゃう
なんてこと、怖くてできないもん。
 
 
そういうもともと持ってる性質的な弱さを
もう一度、恋愛面において見直してみな
って神様が言ってるのかも知れないな。
 
 
タイトルは百人一首的な。
もみぢのにしき かみのまにまに
をとめのすがた ふきとじよ
みたいなのあったよね的な。
清冽な水流の隙間のあいだに紅葉が揺れていく
そんな心許ないけどどこか諦観の念のなかに
いま若さを刻み付けたいような衝動。
何言ってんだかわかんなくなってきちゃった。
 
 
 
 
よくわからないことやわかりたくもないことが多すぎて
その中に最近負の感情が目につきすぎる気がする。
みんながみんな平穏ななだらかな感情だけを持っている
そんなわけはないけど、
せめて表面上だけでもそうあってくれればいいのに
っていうのは贅沢なのかな。
贅沢というより、ありもしない理想ばかりを求めすぎているのかな。
だれもが毎日結婚式みたいに
ただただ幸せの真っ只中にいるみたいなフリだけでも
し続けさせてくれればいいのに。