冬将軍とひとおどり

一昨日昨日となんだか少しあたたかく
(外気もだけどたぶんより社内気温が)
年始の突き刺さって底冷えするような冷たさは
もうすっかり影を潜めました。

まぁまだ寒さはここからが本番で、
口先では「飽きた」なんて言いながらも
もう少し木枯らしとダンスができそうなことに、
ひそかにワクワクしたりしている。


いちばん好きなのは冬の夜で、もちろん長時間は歩けないんだけども、なぜ好きかっていうと、たぶんそれはいつでもその寒くて暗い道のりは、あたたかい居心地のよい場所へつながる道で、そのことにホクホクしながら、あわせて体も内側から熱を帯びてくる感じがたまらなく、たまらなく充ち足りた感じがするからだと思う。ひとりなら「今からあったかい自分の部屋でどう過ごそう」だし、誰かのもとなら「あれ持ってこう、これ買ってこう」だし、家族が待ってるなら「ゴハンはあったかいものがいいな」だし。

二番目に好きと言えば、やっぱり透き通ってよく晴れた冬の午後は譲れません!なんだけど、冬は昼間の時間が短くてすぐ夕方になっちゃうから、その冷えはじめる直前、太陽があと一度傾いたら夕暮れの光になるんじゃない、のギリギリの時間帯に、おこぼれのようなあたたかい陽射しを黒いコートや髪の毛で、ありがたく享受して満喫して、ちょっと眠くなっちゃったりする感じ。たぶん小学校の午後の5時間目の授業、しかも窓際うしろから二番目、みたいなシチュエーションからずっと、冬のこの時間帯を愛してる気がする。


今日は大寒で、
東京は三週間連続の乾燥注意報らしくて、
みんなくちぐちにさむさに文句を言うけれど、
歳を重ねて昔みたく
さむさへの耐性も強くなくなったとも思うけれど、
それでもやはりまだ
冬のこの特有の空気感を愛しく慕っていることを
何度も強く実感し直したりするのです。