もう一度考え直す

東日本大震災により被災・影響を受けた方々へ
心よりお見舞い申し上げるとともに、
一日も早い被災地の復興を切願いたしております。
 
 
 
普段は用もなくブツブツと独りごちているのに、
こういう事態には何と言葉を残したらよいのかわからない。
もちろんいろんなことを思い、考えつつも、
普段より一枚膜が増えたような、
脳みそのどこかが麻痺したり、感覚が痺れたりしたような
そんな一つ閉じた心持ちで、過ごしてきているように思います。
 
そんな中でももちろん、節電や買い占めしないように気をつけつつ、
まずはパニックにならず日常を取り戻すことを心掛けてはいるのですが、
当たり前に不安や恐怖は、記憶でも進行形でも内包していて、
6階にある会社は震度3の余震でも揺れてビクビクしたり、
家で一人の夜、ささいなラップ音に神経を尖らせたりします。
「うわあ!」と自分が無意識に叫び出してしまうのではないか
と、これまた妄想にすぎない想像をしたりします。
 
だからかも知れません。
土曜の夜は気のおけない人たちと
ひさびさに楽しくともに過ごせることが、
あまりにも開放的で愛おしくて
ついつい進んでしまったのだと思います。
携帯に見覚えのない発歴があったり、
すっかり記憶ないほど夜の途中で爆睡してみたりしました。
反動ってこわい…意外にストレスを感じているのかも…
などということを思ってみたり。
 
 
東京にいる私でさえそんななのだから、
震源地や発電所に近い被災者の方の心労や如何になるか…と、
またテレビにご年配の方が映るたび、
自分のおばあちゃんのようで心が痛みます。
うちでよければ避難してきてください、とか
とってもほんとに言いたいけれど、
さすがに手狭なワンルームでは、ご提供される側も同居はちょっと
と思われるでしょうし、なかなか何をしたらよいのか、
おたおたオロオロ、気持ちばかりが空回りです。
寄付くらいしかまだ全然できなくて、
こんな自分はダメだなあと思うから、
だからこそいつもと変わらない顔で変わらない服を着て、
いつもと変わらずに毎日を乗り継いでいくのです。
そしてそういう気持ちや考えや感情を
身近で大切な人と交換することで、
またひとつホッとして、歩いていくことができるのです。
 
自分のことばっかりでごめんなさい。
でも自分のことをもう一度考え直しているのです。
自分のことが他人のことにつながって、
それが世界につながっていく、と
やっぱり今も信じていたいから。