うまくいくことなんてあんまりない

世の中に対して、色眼鏡(サングラス)をかけて耳を(イヤホンで)塞いで、時には本で世界をさらに遮断して、ほぼ毎日の1〜2時間を過ごしてきたことが問題なのだろうか。
……なんて気弱MAXな私は自分を憂う。いろいろなことにいつも出遅れがちな自分と今までなんとか折り合いをつけて生きてきたのに、ところどころそういうことにあんまりにも嫌気がさして、明るく前向きで強そうに振る舞う自分が欺瞞的に過ぎる気がしてすべてを辞めたくなる。感受性や自意識を持て余していたあの頃よりも重症な点は、それでも身体だけには充ち満ちていた、ぐんぐん伸びる初夏のあさがおやひまわりがそうであるような、ただ純粋な成長欲求やどうしようもなく生きる力、みたいなものが確実に希釈されていること。貪欲なまでの生命の輝きみたいなものが、あの頃と勝手に比較してMAXではないと感じてしまうこと。もちろんそれは今も確かにまだ内側にあって、祖父母みたいな立場から見たら全然眩しく貴重なものに映るはずということもよくわかってはいるのだけど。
誰かの立場に立って物事を考える、なんて時々ものすごく場違いで過大な自己評価の上にしか成り立っていないもののような気がする。そしてこの自分イジメに近いバッドスパイラルは、何かで無理やりバスっと断ち切られてしまうまでずっと続いてしまいそうだ。楽しいことや晴れやかなことで忘れてしまいたくなる気持ちすら、今は忘れてしまったみたいで困る。