「魚と酢」月間

お疲れなのか、何の揺り戻しなのか、とにかく先々週からずーっと「魚」と「酢」を無意識に強く求めている。「魚」は、海でも河でも、魚も貝も、生も揚げたのも焼いたのも魚介ではなく魚貝ならなんでも。「酢」は米酢や三杯酢だけでなく、ビネガー的なものも。ここのところだんだん寒くなってきていて、温かいものを食べたいと、頭では(胃も?)思っているのに、口というか舌が多分、酸いものと魚貝を欲している。だから必然的に、鮨屋に行く、パック寿司を買う、洋<和のお店を選ぶ、みたいな感じになって、鮨を食べたり、焼きサンマ(今年初物だった!)を食べたり、しらすを買ったり、刺し身を盛り合わせてみたり、キャロットラペを作ってみたり、マリネを頼んでみたり、とにかく何か食べようというと、断然魚と酢の方向に流れている。
もともと海の近くで育ったから、魚の方が食卓にのぼる確率は高くて、さらに魚が好きだったから、弟は肉、私は魚、みたいな別メニューで出されていた時期もあった。だけど、こうして社会人として働いてみると、肉というタンパク源のすごさを思い知るというか、肉が血肉を作るのは事実だなと実感を込めて思うようになった。だからなのか、社会人になってからのお友だちや諸先輩がたには、かなり「肉好き」のイメージが定着しているみたいだ。だけど、どっちが好きと問われれば、おそらく即答で魚派であることは、昔も今も変わらないと思う。もちろん肉も好きだけど!と付け加えることも忘れないけれど。
そのうち魚が食べられなくなる時代が来るかも知れないとか、福島から漏れている汚染水の懸念をするととてもじゃないけど国産の魚なんて食べられないとか、いろいろいろいろ言われているし、きっと本当の問題もあるのだろうけど、自分勝手を承知でいえば、食べたい時に食べたい魚が食べられることはなんて幸せなんだろうと思う。生命をいただいていることは百も承知で、それが私の血となり肉となっている。それをただ感謝して、でもループみたいにして食べ続けていく。そして、きっとまだまだMY魚ブームは終わらない予感がする。